香港でBTCの現物ETFが承認される

香港でBTCの現物ETFが承認される

2024.04.16

香港でBTCの現物ETFが承認される

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は全面安。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も安い。

各種報道によると、香港でBTCとETHの現物ETFが承認された。米国に続く承認で、さらに多くの投資資金がBTCに流入すると期待されている。ただし、中国本土の投資家はこれらのETFを購入できないとも報道されており、資金流入額は限定的になるかもしれない。

ETF承認を受けて複数のアナリストが流入予想額を公表しており、流入見込み額に大きな差がある。仮想通貨投資家としては大きな資金流入を期待したいところだが、期待外れに終わる場合の心構えも必要だろう。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

日足チャートでBTCUSDTを見ると、価格上昇後にレンジ相場に移行し、現在値はレンジの下限に位置している様子がわかる。価格は200日移動平均線(SMA)よりも高い水準で推移しているが、直近はやや弱いといえそうだ。

レンジ相場のサポートラインを明確に下抜ける場合、52,000ドル付近や200日SMAあたりが次の目標値になりそうだ。反発する場合には72,000ドル付近の相場の壁が厚く、この水準を超えられるかどうかが鍵になるだろう。

なお、RSIに目を転じると、50台で推移した後に弱含んでいる。売られすぎの水準までは距離があり、BTC価格は下落余地があるといえそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 16日 22:15【米国】3月鉱工業生産
  2. 17日 2:15【米国】パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。