米SECの仮想通貨ETF承認、秋の初めにずれ込む可能性

米SECの仮想通貨ETF承認、秋の初めにずれ込む可能性

2025.07.08

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米SECの仮想通貨ETF承認、秋の初めにずれ込む可能性

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米証券取引委員会(SEC)が新たな暗号資産の現物ETFを承認するタイミングについて、今秋初めにずれ込む可能性があると、ロイターが7日報じた。現在SECは、ETF全体に適用可能な上場ルールの一般化を進めており、ルール表現の正確性を詰めている段階だという。 先週には、特定トークンが要件を満たせば19b-4様式の省略が可能となる新方針も報じられていた。Bitwiseのマット・ホーガンCIOは「ガイダンスの存在そのものが重要であり、SECが仮想通貨ETPを主流と認識し始めている」と指摘。

XRPやDOGEなど複数の現物ETF申請が保留される中、承認判断は新しいガイダンスの発表後まで持ち越されそうだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、一時10万9千ドルまで上昇したものの、下落した。5日から10万8千ドルで売り買いが均衡している様子がわかる。21期間移動平均線(SMA)を下回ったが、直近の変動を見る限り、相場に大きな影響はなさそうである。

RSIは50を下回っており、今週は目立った経済イベントもない。しばらく横ばいの状況が続きそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 9日23:00【米国】卸売在庫(前月比)(確報)
  2. 9日23:00【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。