仮想通貨特化の新銀行「Erebor」設立へ、SVB破綻後の空白補完を狙う

仮想通貨特化の新銀行「Erebor」設立へ、SVB破綻後の空白補完を狙う

2025.07.03

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仮想通貨特化の新銀行「Erebor」設立へ、SVB破綻後の空白補完を狙う

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

軍事テック企業Andurilの共同創設者パルマー・ラッキー氏らが主導する米テック富豪グループが、新興企業向け銀行「Erebor」の設立を進めている。報道によれば、同行は仮想通貨やAI、防衛産業などを顧客とするスタートアップ支援型の金融機関を目指し、既に全米銀行免許を申請済み。2023年に破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の役割を引き継ぐ形となる。出資者には8VC創業者ジョー・ロンズデール氏やピーター・ティール氏のファンドも名を連ねる。ステーブルコイン業務を中核とし、「最も規制に準拠したデジタル金融機関」の実現を掲げる。

本社はオハイオ州、共同CEOには仮想通貨分野出身の人材が就任予定だ。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、昨日は上昇して10万9,000ドルに到達した。200日移動平均線(SMA)で反発して上昇していることから、サポートラインとして機能していることがわかる。

RSIは60付近と買い圧がやや強めであり、買いが継続することが期待できるが、21SMAと200SMAは横ばいであり、まだまだ方向感のない相場が続くことが予想される。

今後の主な経済指標

  1. 3日23:00【米国】失業率
  2. 3日23:00【米国】非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。