2025.07.02
仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。
米証券取引委員会(SEC)が、仮想通貨を基盤としたETF(上場投資信託)の上場プロセス簡素化に向け、汎用的な上場基準の策定を進めていると報じられた。元「フォックスビジネス」記者のエレノア・テレット氏が2日に伝えたもので、あるトークンが一定の条件を満たせば、ETF発行者は現在必要な19b-4様式の提出を省略できる見込みだという。代わりに、S-1登録届出書を提出し、75日間の審査期間を経るだけで上場が可能となるスキーム。これにより、証券取引所と発行者双方の事務負担軽減が期待される。基準の詳細は未定だが、時価総額や取引量、流動性などが評価項目となる可能性が指摘されている。
制度の導入が実現すれば、仮想通貨ETFの市場展開に弾みがつく展開が期待できる。
4時間足チャート(BTCUSDT)
BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、下落が続いていたが、200期間移動平均線(SMA)で折り返している。21SMAが今度はレジスタンスラインとして存在しており、200SMAと21SMAの間でレンジ相場が展開されそうな状況だ。先日、「大きく美しい法案」は上院可決したものの、仮想通貨少額免税案は見送りとなり、市場にとって好材料とはならなかった。
相場概況で触れた仮想通貨ETF上場の迅速化が将来的に市場に良い影響を与えることを期待したい。