パキスタン、仮想通貨規制機関「PVARA」を設立 

パキスタン、仮想通貨規制機関「PVARA」を設立 

2025.07.09

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パキスタン、仮想通貨規制機関「PVARA」を設立 

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

パキスタン政府は7日、仮想通貨規制機関「PVARA(パキスタン暗号資産規制庁)」の設立を正式発表した。連邦内閣による承認を経て設立される同庁は、ライセンス発行やサービスプロバイダーの監視・監督を担い、FATF基準や国際的なガイドラインの遵守を確保する。消費者保護、マネロン対策、サイバーリスク軽減も役割に含まれ、財務省は「包括的な制度枠組みを築く画期的な一歩」と位置づけた。人口の6割が若年層という背景から、パキスタンは4,000万人以上のユーザーと年間3,000億ドル規模の取引を抱え、南アジアの仮想通貨拠点を目指す。

3月にはCZ氏を顧問とする「仮想通貨評議会」も発足し、BTC準備金構想や米WLFIとの協定も推進している。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、上昇トレンド突入の気配が見られる。下落気味の200日移動平均線(SMA)に21SMAがゴールデンクロス間近の状況だ。価格は2,500ドル付近を行ったり来たりとしていたが、ここに来て、2,600ドルを超えて、6月23日から見ると上昇傾向にある。

RSIはまだ60を超えておらず、大人しくしているが、ゴールデンクロスに伴い、急上昇する可能性は考えられるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 9日23:00【米国】卸売在庫(前月比)(確報)
  2. 9日23:00【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。