IMF、パキスタンの仮想通貨マイニング向け電力補助を却下 政策見直しへ

IMF、パキスタンの仮想通貨マイニング向け電力補助を却下 政策見直しへ

2025.07.04

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IMF、パキスタンの仮想通貨マイニング向け電力補助を却下 政策見直しへ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

国際通貨基金(IMF)は、パキスタン政府が仮想通貨マイニングや金属産業など特定の分野に対して電力料金を補助する計画を却下した。現地報道によれば、既存の電力供給網に新たな負担をかけるほか、市場の公正な競争を損なう恐れがあると判断されたという。政府は今年5月、余剰電力2,000メガワットをビットコイン(BTC)マイニングやAIデータセンターに充てる計画を発表し、経済活性化とデジタル化推進の中核と位置づけていた。しかし、IMFは過去にも同様の補助金提案を制限しており、今回も否定的な立場を崩さなかった。

仮想通貨採用率が世界上位に位置するパキスタンだが、補助政策の実現には国際的な合意形成が依然として課題となっている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、昨日は一時11万ドルを上回ったもののそこで反発して現在はほぼ10万9,000ドルで推移している。過去最高値である11万ドルが意識されており、この付近で売りが発生しやすい状況だ。

21日移動平均線(SMA)、200SMAは横ばい、RSIもやや売りが強い程度。しばらくは11万ドルの少し下で横ばいとなって推移することが予想されるが、いずれ最高値を更新してくれることを期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 9日23:00【米国】卸売在庫(前月比)(確報)
  2. 9日23:00【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。