SECのパース委員はトークン化証券は「依然として証券」と発言し、規制順守の重要性を強調

SECのパース委員はトークン化証券は「依然として証券」と発言し、規制順守の重要性を強調

2025.07.10

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SECのパース委員はトークン化証券は「依然として証券」と発言し、規制順守の重要性を強調

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米SECのへスター・パース委員は9日、ブロックチェーン上でトークン化された株やETFなどの証券は、形が変わっても「依然として証券である」と明言した。原資産の本質をブロックチェーンが変えることはできず、市場参加者は従来の証券法に従うべきだと警告。パース氏はトークン化が資本形成や担保利用を促進し得ると評価しつつも、開示義務やカウンターパーティリスクなど従来の法的枠組みがそのまま適用されると説明した。特にロビンフッドなどの例を引き合いに出し、拡大するトークン化証券の動きに対し、SECとの事前対話を呼びかけた。

加えて、既存ルールの見直しが必要な場合は、市場関係者と協力し免除規定や法改正の検討も行う姿勢を示している。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、価格は大幅に上昇して過去最高値を更新し11万2千ドルを記録した。現在は、11万1千ドルで推移している。今回の上昇の背景としては、様々な要因が複合して市場心理に影響を与えており、ハイテク株の上昇、米国の関税施策の緩和予想、FOMCの発表による利下げ期待の高まり等が考えられる。

21日移動平均線(SMA)、200SMAは共に緩やかに上昇傾向にあり、RSIは60前半と高めの買い圧を維持している。最高値付近では通常足踏みすることが多いが、さらなる上昇に期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 10日21:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。