チェコ中銀、コインベース株を初取得し、仮想通貨産業への間接投資進む

チェコ中銀、コインベース株を初取得し、仮想通貨産業への間接投資進む

2025.07.14

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チェコ中銀、コインベース株を初取得し、仮想通貨産業への間接投資進む

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

チェコ国立銀行(CNB)が2025年第2四半期に、米暗号資産取引所コインベースの株式5万1,732株を取得していたことが、米証券取引委員会(SEC)の報告書で判明した。取得時点での評価額は約1,800万ドル、現在は約2,000万ドルに上昇している。仮想通貨企業への投資はCNBとして初めて。直接の仮想通貨購入ではなく、S&P500指数採用銘柄としてのインデックス投資の一環と見られる。併せてAI企業パランティアの株も追加取得しており、技術成長分野への関心がうかがえる。

CNBは今年初め、準備金の5%をビットコインで保有する案も検討していた。さらにチェコ政府は長期保有仮想通貨への非課税措置も導入しており、同国の仮想通貨戦略が加速しつつある。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、上昇は継続し12万ドルの大台を突破して過去最高値を記録している。背景としては複数の要因の影響が相まって上昇していると考えられる。米国での法整備、BTC準備金法案の進展、インフレ懸念などが考えられる要因だ。

21期間移動平均線(SMA)は急激な上昇をしており、RSIは10日以降70を常に上回っており、非常に強い買い圧が継続している。

今後の主な経済指標

  1. 15日18:00【ユーロ圏】ZEW景況感指数
  2. 15日21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。