米議会で「仮想通貨週間」始動、3法案審議へ

米議会で「仮想通貨週間」始動、3法案審議へ

2025.07.15

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米議会で「仮想通貨週間」始動、3法案審議へ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米議会で14日、「仮想通貨週間」がスタートし、3つの主要法案が下院で審議入りした。ステーブルコインを規定するGENIUS法案、仮想通貨規制明確化を図るCLARITY法案、CBDC反対法案が対象で、週内の採決・大統領署名まで進む可能性もある。上院でも16日・17日に仮想通貨市場構造や将来に関する公聴会が開かれ、業界リーダーや規制当局者が登壇予定。コインベースは国会で5,000個のチョコを配るなど盛り上げに注力する。一方、民主党の一部は「仮想通貨汚職反対週間」と銘打ち、トランプ陣営の利権追及を展開だが、来年の中間選挙を見据え、党内での反対票は抑えられる見通しだ。

米仮想通貨政策の転換点として注目が集まっている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、12万ドルを突破した後、上昇は一段落して11万7千ドル付近となった。11日から11万7千ドルのラインで推移していたため、サポートラインとなっていると見てよいだろう。

ただし、21期間移動平均線(SMA)を下回りRSIも50を下回る等、一時的に相場が急激に悪化する可能性もある。

今後の主な経済指標

  1. 15日18:00【ユーロ圏】ZEW景況感指数
  2. 15日21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。