トランプ大統領、仮想通貨規制「GENIUS法案」に署名

トランプ大統領、仮想通貨規制「GENIUS法案」に署名

2025.07.21

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トランプ大統領、仮想通貨規制「GENIUS法案」に署名

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

トランプ米大統領は19日、仮想通貨分野で初の包括的規制法「GENIUS法案」に署名した。法案はステーブルコインに関する連邦規制枠組みを確立し、米ドルや国債などによる完全担保を義務付けるほか、発行額が500億ドル超の事業者には年次監査を求める内容。18日に下院で308対122の賛成多数で可決され、ロビンフッドやテザー幹部らが出席した署名式で、トランプ氏は「米国の金融と仮想通貨の優位性を築く歴史的な一歩だ」と述べた。

当初は保守派の反対により成立が危ぶまれたが、調整により妥結。署名後にはUSDC発行元サークルの株価が大幅上昇した。トランプ氏は年内に「CLARITY法案」への署名も表明している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、14日の過去最高値更新後は、21期間移動平均線(SMA)に沿って横ばいの状態が続いている。昨日より上昇は継続しているが、しばらくは現状の相場環境が続くのではないだろうか。とはいえ、相場概況で触れたように米国で仮想通貨に関する法案が良い方向で進捗し、200SMAは上昇傾向にある。

中長期的には上昇していくことが今後も十分期待できるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 22日23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。