NFT時価総額が1兆円超えーCryptoPunksが取引急増で主役に浮上

NFT時価総額が1兆円超えーCryptoPunksが取引急増で主役に浮上

2025.07.22

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NFT時価総額が1兆円超えーCryptoPunksが取引急増で主役に浮上

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

NFT(非代替性トークン)の時価総額が一時68億ドルを突破し、2月以来の水準に回復した。「CoinGecko」や「CryptoSlam」のデータによれば、取引数は前週比64%増、出来高は19日から20日にかけて140%超の急増を記録。なかでもCryptoPunksの取引が活発で、 あるアドレスが24時間で45個を計2,080ETH(約11億円)で購入した例も確認された。LVRGリサーチのNick Ruck氏は、アルトコイン市場の好調や投資家のリスク選好がNFT需要を後押ししていると指摘。

一方、Presto ResearchのMin Jung氏は、新規NFTの動きが鈍く、現在は「本格的なNFTシーズンではない」と慎重な見方を示している。

チャート分析

日足チャート(SOLUSDT)

チャート分析

SOLUSDTを日足チャートで見ると、BTCやETHが落ち着く中、急上昇を見せている。RSIは80を超えて、21日移動平均線(SMA)は200SMAにゴールデンクロスし、上昇トレンド入りした可能性が高そうだ。一般的にアルトコインはBTCやETHの動きに追随する形で変動する。

BTCがこれまで上昇してきたことを考えると、今後のSOLの上昇は期待できそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 22日23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。