14年ぶりにビットコインクジラが覚醒、700億円超を移動

14年ぶりにビットコインクジラが覚醒、700億円超を移動

2025.07.25

NEW
14年ぶりにビットコインクジラが覚醒、700億円超を移動

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

ブロックチェーン解析企業アーカムによると、14年以上休眠していたビットコインクジラのウォレットが7月24日に活動を再開し、約3962BTC(700億円相当)を新アドレスへ移動した。テスト送金の後に全額移動しており、ウォレットは2011年1月から保有を続けていた。 当時の価格は1BTCあたり約0.37ドルで、総取得額は約1453ドルにすぎなかった。現在の価格では実に32万倍以上に資産が膨らんだ計算となる。今月は他にも1万BTC以上を動かしたウォレットや、4万BTC超を移動させた事例が続出しており、市場では歴史的高値圏での売却準備との見方も広がっている。

こうした初期保有者の動向は、市場の需給に大きく影響を与える可能性があり、投資家の関心が高まっている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、21期間移動平均線(SMA)に張り付き横ばいで推移していたが、品実になって2%近くの下落を記録し、11万6千ドルを下回った。現在の下げ止まりの状況から、11万5千ドルで売り買いが拮抗していることがわかる。RSIは32付近と急激に悪化し、売り圧が非常に強い状態である。

上昇を続ける200SMAにまで下落するか、再度21SMA付近まで上昇できるかが注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 25日21:30【米国】耐久財受注(前月比)(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。