米国人の14%が仮想通貨を保有、依然として高いリスク意識と低い普及率

米国人の14%が仮想通貨を保有、依然として高いリスク意識と低い普及率

2025.07.28

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米国人の14%が仮想通貨を保有、依然として高いリスク意識と低い普及率

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米世論調査会社ギャラップは22日、暗号資産に関する意識調査の結果を発表した。調査によれば、米国成人の約14%が現在仮想通貨を保有しており、2021年の一桁台から着実に増加している。一方で64%は「仮想通貨を決して購入しない」と答えており、その主な理由はリスクの高さだった。保有率は性別や年齢、所得で大きく異なり、18~49歳の男性では25%と最も高かった。対照的に50歳以上の女性では9%にとどまる。また、仮想通貨を保有していない人のうち、将来的に購入を考えているのはわずか4%で、大多数が関心を示していない。

仮想通貨を「非常にリスクが高い」と見る人は55%に上り、認知度も依然として低く、60%が「よく知らない」と回答した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、ゆるやかに上昇したが、11万9千ドルで価格は均衡している。直近の相場環境から、12万ドルを超えるまでは分厚くレジスタンスラインが存在しており、価格は横ばいの状況だ。200期間移動平均線(SMA)は明確な上昇傾向を示しており、横ばいの21SMAに迫ってきている。

デッドクロスした場合は、大きく下落に転じる可能性もあり注意が必要だ。

今後の主な経済指標

  1. 29日22:00【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
  2. 29日23:00【米国】コンファレンスボード消費者信頼感指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。