BTC、アルトコイン共に好調

仮想通貨（暗号資産）市場は、ビットコイン・アルトコインともに引き続き堅調。

時価総額上位の銘柄の中では、イーサリアム（ETH）の上昇が目立っている。世界最大の資産運用会社であるブラックロックが、現物ETHのETF組成を申請しており、市場はこれを好感してETHを買い進めたとみられる。

従来、ビットコイン（BTC）はETFへの期待から価格を大幅に上げてきたのに対し、ETHの上値の伸びは乏しく、出遅れ感が指摘されていた。今回のETF申請を契機にしてETHへの注目度が高まり、ETH/BTCは上昇に転じると見る向きもある。

日足チャート（ETHUSDT）

日足チャートを見ると、ETHは200日移動平均線（SMA）の下を推移してきたが、10月後半に上方向に抜けると、ETF申請を受けて急騰した様子がわかる。これにつれて、21日SMAも200日SMAを上回り、ゴールデンクロスが形成された。一般的に、ゴールデンクロスは上昇トレンドを示唆するとみなされている。

ただし、ETH価格が一気に上昇した結果、21日SMAとの差が広がり、RSIも買われすぎの水準で推移している。今後、上昇が継続する場合でも、途中で押し目の形成を想定できる点に注意したい。