米CPI発表は仮想通貨に大きな影響はなし

米CPI発表は仮想通貨に大きな影響はなし

2023.11.15

米CPI発表は仮想通貨に大きな影響はなし

相場概況

仮想通貨(暗号資産)の値動きは、下げがやや目立つ。

昨日夜に米消費者物価指数(CPI)が発表され、CPI・コアCPIともに市場予想より低い値だった。前月比で比較しても、インフレの低下傾向を確認できる。これを受けて米10年債利回りは大きく下落し、ドル円も急落模様。また、米国や独仏などの主要株価指数は揃って上昇した。

それに対して仮想通貨の反応は鈍く、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は直近24時間で価格を下げている。その一方、BNBやMATICは強い動きを示しており、米CPI発表は仮想通貨市場に大きな影響を与えなかった模様だ。

チャート分析

1時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTC価格は21期間移動平均線(SMA)の下を推移し、200期間SMAを下抜けると、未明に大きく下落した。その後は反発または横ばいの展開となっている。デッドクロスが示現しており、当面は下落トレンドで推移する可能性があるだろう。

なお、RSIは売られすぎの水準から上昇したものの、全体としては低下傾向で推移している。RSIからBTC価格の反転上昇を読み取ることは難しい状況だ。

今後の主な経済指標

  1. 15日 19:00【ユーロ圏】9月鉱工業生産(前年同月比・前月比)
  2. 15日 22:30【米国】11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  3. 15日 22:30【米国】10月卸売物価指数(PPI)(前年同月比・前月比)
  4. 15日 22:30【米国】10月小売売上高(前月比)
  5. 16日 8:50【日本】9月機械受注(前年同月比・前月比)
  6. 16日 8:50【日本】10月貿易統計(通関ベース、季調前・季調済)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。