仮想通貨の上昇は一服

仮想通貨の上昇は一服

2023.11.14

仮想通貨の上昇は一服

相場概況

仮想通貨(暗号資産)価格の上昇は一服。

今週は、米国で消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)の発表を控えており、これらに注目が集まっている。この結果を見極めたいとして値動きが鈍っている模様で、ソラナ(SOL)やエイダコイン(ADA)等の下げが目立つ展開だ。

なお、リップル(XRP)に関して、現物ETF組成の申請が出されたとの報を受けて、価格が一時急騰する場面があった。しかし、これは虚偽の申請であることが示され、価格は直後に元の水準に戻っている。

チャート分析

1時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

ビットコイン(BTC)価格は、21期間移動平均線(SMA)と絡み合う動きをしたのち、下落に転じた。しかし、200期間SMA付近で反発している様子がわかる。再び21期間SMAを超えれば上昇トレンドに戻る可能性がある一方、200期間SMAを明確に下回ると、下落トレンドがしばらく続くかもしれない。

なお、RSIは売られすぎの水準まで下げると、急速に上昇に転じた。現在は買い・売りともに過熱感はなく、BTCは上昇と下落のどちらの展開もあり得そうだ。

今後の主な経済指標

  1. 14日 19:00【ユーロ圏】7-9月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比、前期比)
  2. 14日 19:00【ユーロ圏】11月ZEW景況感調査
  3. 14日 22:30【米国】10月消費者物価指数(CPIコア指数、CPI)(前年同月比、前月比)
  4. 15日 8:50【日本】7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比、年率換算)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。