バイナンスと米司法局の和解が影響

仮想通貨（暗号資産）は全面安。

バイナンス（Binance）と米司法省の間で和解が成立し、バイナンスが43億ドルの支払いに応じたと報じられている。また、金融犯罪取締ネットワーク（FinCEN）等とも和解した模様だ。

バイナンスにとって、米政府機関との和解はポジティブな要素である。しかし、同社CEOのチャンポン・ジャオ氏は有罪を認めてCEOを辞任し、Binance USも米国市場から撤退することが明らかになった。

これらの報道を受けて、仮想通貨市場は売りで反応。特にBNBが大きく下げており、直近24時間の下落率は10％近くに達している。

1時間足チャート（BNBUSDT）

21期間移動平均線（SMA）が200期間SMAを上抜けて上昇トレンドを形成していたが、急落。BNBUSDTは2本のSMAを下方向に抜け、その後、デッドクロスが形成された。しかし、SMAとの乖離が大きくなった場面で反発している。SMA付近までの反発を期待可能で、その後どのように動くのかに注目だ。

RSIを見ると、一時的に売られすぎの水準に達したものの、すぐに反発した。RSIに特段の示唆は見られない。