市場参加者は次の材料待ちで様子見か

市場参加者は次の材料待ちで様子見か

2023.12.07

市場参加者は次の材料待ちで様子見か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)価格はまちまち。ビットコイン(BTC)は小幅上昇、イーサリアム(ETH)はわずかに下落している。

仮想通貨市場に大きなニュースは伝わっておらず、BTC価格は直近1週間ですでに15%の大幅上昇を見せており、市場参加者は次の材料待ちで様子見をしている可能性がある。

経済指標発表に目を転じると、昨晩のADP雇用統計は市場予想を下回る結果だった。この結果に対して仮想通貨市場の反応は乏しかったものの、今週末には米雇用統計、そして来週は連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている。これらの結果が仮想通貨価格にどのように影響するか、注目だ。

チャート分析

1時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

1時間足チャートを見ると、200期間移動平均線(SMA)は右肩上がりを描いており、長期的に上昇トレンドを維持している。ただし、直近のBTCは21期間SMAと重なって横ばいで推移し、方向感がない。

また、RSIも60を割り込む水準まで下げており、こちらも方向感がない。材料次第で上にも下にも動ける展開だ。BTCが下落する場合は、直近安値の41,200ドル付近が目安になりそう。

今後の主な経済指標

  1. 7日 19:00【ユーロ圏】7-9月期四半期域内総生産
  2. 7日 22:30【米国】前週分失業保険継続受給者数
  3. 7日 22:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
  4. 8日 8:50【日本】7-9月期四半期実質国内総生産
  5. 8日 8:50【日本】10月国際収支・貿易収支
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。