2023.12.25
仮想通貨(暗号資産)は下落銘柄が多いものの、おおむね小幅な下げにとどまっている。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は直近24時間で1%台の下落。
2024年度税制改正大綱が閣議決定され、仮想通貨に関する期末時価評価課税が改正される見込みになった。期末時価評価課税は第三者発行の仮想通貨を保有する法人に適用されているもので、期末の評価損益に基づいて益金や損金を計上する仕組みだ。国会で承認されれば、日本の企業による仮想通貨分野への取り組みが加速すると期待されている。
この改正は日本国内に限定された話であり、報道を受けて相場は特段の反応を示さなかった。しかし、中長期的に仮想通貨価格に好影響をもたらす可能性がある。
1時間足チャート(BTCUSDT)
1時間足チャートを見ると、BTCUSDTは横ばいで推移した後に急落気味に価格を下げ、徐々に値を戻している様子がわかる。200期間移動平均線(SMA)付近で押し目を作っており、200期間SMAは右肩上がりを維持していることから、下落トレンドに転じたと判断するのは早計だろう。
しかし、直近の21期間SMAとRSIはやや右肩下がりで推移しており、下落に向かう可能性もある。BTCUSDTが200期間SMAを明確に下回るかどうかがポイントになりそうだ。