年末最終営業日で売り圧力の強い展開

年末最終営業日で売り圧力の強い展開

2023.12.29

年末最終営業日で売り圧力の強い展開

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は価格を下げた銘柄が目立ち、ビットコイン(BTC)なども下落した。個別銘柄を見ると、カルダノ(ADA)やチェーンリンク(LINK)が直近24時間で7%前後の下落を記録している。

仮想通貨は24時間365日休みなく取引可能な一方、本日は多くの相場で今年の最終営業日を迎えている。利益確定売りやリスク回避のポジション調整が優勢だった模様だ。

なお、年始は米国で直物BTCのETFが承認されると見込まれており、市場予想通りに進むかどうかに注目だ。

チャート分析

1時間足チャート(LINKUSDT)

チャート分析

1時間足チャートを見ると、LINKUSDTは21期間移動平均線(SMA)を上から下に抜け、21期間SMAも右肩下がりに転じた。しかし、価格は200期間SMA付近で反発しており、直近安値を下回っていないことから、下落トレンドに転換したとはいえないだろう。

RSIを見ると、直近の下落を反映して右肩下がりで推移しているものの、40台に位置しており、下落の勢いが強いとはいえない。今後も上昇トレンドを継続するには、21期間SMAを明確に上回れるかどうかがポイントになりそうだ。逆に、200期間SMAを下回る場合は、下降トレンドへの転換が意識される。

今後の主な経済指標

  1. 29日 23:45【米国】 12月シカゴ購買部協会景気指数
  2. 2日 18:00【ユーロ圏】 12月製造業購買担当者景気指数(PMI)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。