ビットコインETF申請の結果を警戒して下落か

ビットコインETF申請の結果を警戒して下落か

2024.01.08

ビットコインETF申請の結果を警戒して下落か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)価格は全面安。

値動きを詳細に見ると、ビットコイン(BTC)は下落幅がやや小さいのに対し、カルダノ(ADA)など主要なアルトコインは下げ幅の大きさが目立つ。この差の理由は不明ながら、ETF承認問題が影響している可能性がある。

BTCはETF承認後に価格が上昇すると予想されている一方、一時的に下げると見る市場参加者も少なくない。この結果、BTCは上にも下にも動きが取れない一方、アルトコインはリスク回避や利益確定の売りがやや優勢な模様。なお、今週にも米証券取引委員会(SEC)により結果が発表される見込みだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

4時間足チャートを見ると、BTCUSDTは21期間移動平均線(SMA)を上抜ける場面があったが、直近高値を越えられずにいる。同時に、200期間SMAまで下がると反発の様相であり、結果として横ばいが継続中だ。移動平均線は2本とも方向感が乏しい。

RSIに目を転じると、40台から50台で推移しており、こちらも相場の方向性は見られない。市場は材料待ちと考えられ、直近の高値または安値を抜ける動きを待つ展開になりそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 8日 19:00【ユーロ圏】11月小売売上高
  2. 8日 19:00【ユーロ圏】12月消費者信頼感
  3. 8日 19:00【ユーロ圏】12月経済信頼感
  4. 9日 8:30【日本】12月東京都区部消費者物価指数(CPI)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。