ETH/BTCの下落傾向が続く

ETH/BTCの下落傾向が続く

2024.05.16

ETH/BTCの下落傾向が続く

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は全面高。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も強い動き。

2022年9月以降、ETH/BTCの低下傾向が顕著だ。この傾向は直近でも変化がなく、現在は2021年以来の水準まで落ち込んでいる。ETHの米ドル建て価格は2022年7月を底にして上昇トレンドに転換しているものの、BTCの上昇率がETH以上に高いことが要因だ。

米国で現物BTCのETFが承認され、投資家が資金を投入している一方、ETHの現物ETFは承認されていない。これがETH/BTCの下落要因となった可能性がある。また、BTCの半減期後の価格上昇を期待した資金流入も、下落材料だっただろう。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)に頭を押さえられている様子がわかる。21日SMAは右肩下がりであり、価格も軟調な推移。反発局面では21日SMAを上回る場面が度々見られたが、そのたびに下落を繰り返している。

その一方、2,850ドル付近にサポートラインを確認でき、この付近まで価格が下がると反騰している。また、200日SMAが徐々に上昇しており、これも価格を支えると期待できるだろう。

2本のSMAが徐々に近づきつつあり、今後、ETHは上方向に抜けるか、それとも下方向になるのか、注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 16日 21:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
  2. 16日 22:15【米国】4月鉱工業生産
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。