米国の州投資委員会がBTCのETFを保有

米国の州投資委員会がBTCのETFを保有

2024.05.15

米国の州投資委員会がBTCのETFを保有

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は全面安。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も直近24時間で1%を超える下げ幅。

各種報道によると、米国ウィスコンシン州の投資委員会が現物BTCのETFを保有していることが明らかになった。同委員会は公的年金等を管理する機関で、資産規模が大きい。米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書には、およそ1億ドルのETF保有が記載されている。

公的年金の運用先には、高い信頼性や流動性が求められ、現物BTCのETFが購入された意義は大きいと考えられる。世界各国の銀行等が既にETFを保有しており、この動きは今後も徐々に広がっていくと予想可能だ。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、緩やかに上下動しながら価格を下げている様子がわかる。21日移動平均線(SMA)を下抜けて以降、このSMAが上値抵抗線として機能している。当記事執筆時点では動意が乏しく、大きく動くには何か材料が必要かもしれない。その一方、200日SMAが徐々に上昇し続けている。将来的には200日SMAがサポートラインとして機能する可能性がありそうだ。

なお、現在のRSIは40台を横ばいで推移しており、上にも下にもトレンドが見られない。RSIの観点で考えても、しばらく横ばいの展開が予想できるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 15日 21:30【米国】4月消費者物価指数(CPI)
  2. 16日 8:50【日本】1-3月期四半期実質国内総生産(GDP)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。