BTC、強気相場に突入か

BTC、強気相場に突入か

2024.07.17

BTC、強気相場に突入か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に 上昇した。

BTCの価格は一時は54,000ドルまで下落していたが、16日に65,000ドルまで上昇し、今後 も継続して強気相場が続く可能性が考えられる。直近の下落要因であったドイツ政府のBTC売却の懸念がなくなった他、アメリカの経済指標CPIが予想を下回り、利上げ予想が下がった。Mt.Goxの返済手続きが進んでいるが、債権者は返済されたBTCを売却しない可能性も十分にあり、大きな下落要因とはなっていない。

一方、BTC現物ETFへ1週間連続で資金流入が継続し、5〜15日の間で2,362億円の流入し、 底堅く価格を支えている。トランプ氏の大統領再選期待も高まり、長期的に見ても価格上昇に期待ができる。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、上昇傾向にあることがわかる。21日移動平均線 (SMA)は200日SMAで反発して上昇に転じ、200日SMAも緩やかに上昇傾向である。RSIは買われ過ぎに近いがまだ余力はあり、継続して上昇することが見込まれる。

71,000ドルで確認できるレジスタンスラインを突破できるかどうかが、今後の注目のポイントになる。

今後の主な経済指標

  1. 17日 21:30【米国】住宅建築許可件数
  2. 17日 22:15【米国】設備稼働率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。