テレグラム創業者が逮捕され、TONは暴落

テレグラム創業者が逮捕され、TONは暴落

2024.08.26

テレグラム創業者が逮捕され、TONは暴落

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

24日、テレグラム創業者兼CEOのパベル・デュロフ氏がパリのル・ブルジェ空港でフランス当局に逮捕され、テレグラム上のトークンであるTONは一時17%ほど暴落した。フランス当局は、デュロフ氏がテレグラムの運営やコンテンツの管理が不適切であり、テレグラムが詐欺や麻薬取引等の犯罪の温床となる可能性を放置していることを主張。一方で、Xのテレグラム公式アカウントからは、EUの法律に則りテレグラムは運用されており、業界標準の管理品質を提供していると投稿した。また、プラットフォーム側がプラットフォームを悪用する人々の責任を追う必要があるとするのは不合理だとも主張している。

一連の出来事に対して、ロシア当局がフランスに抗議している他、イーロン・マスクやトロン、ソラナ、ETHの創設者もデュロフの指示を表明している。

チャート分析

日足チャート(TONUSDT)

チャート分析

TONUSDTを日足チャートで見ると、24日に大幅に下落したが、上昇傾向にある200日移動平均線(SMA)をレジスタンスラインに下落を食い止められている。 RSI、21SMAも横ばいとなっており、価格の変動は落ち着きそうだ。

とはいえ、このまま行けば21SMAが200SMAにデッドクロスする可能性もある。今後のデュロフ氏逮捕の出来事の経過には注意していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 26日 21:30【米国】耐久財受注(前月比)(速報)
  2. 27日 22:00【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。