ハリス氏、仮想通貨について言及。前向きな意見と捉えて良い?

ハリス氏、仮想通貨について言及。前向きな意見と捉えて良い?

2024.10.16

ハリス氏、仮想通貨について言及。前向きな意見と捉えて良い?

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

14日、米民主党大統領候補のカマラ・ハリス氏が黒人起業家グループに対して行った公演で仮想通貨について2点言及した。1点目は、仮想通貨の規制・枠組みを整備し黒人の投資家を保護すること、2点目は、仮想通貨が金融サービスへのアクセスを拡大することは高く評価できることだ。ハリス氏の陣営は黒人アメリカ人の20%が仮想通貨の投資に関わっている他、1日にWeb3業界リーダーら20名以上がハリス氏と仮想通貨施策についての対話を求めていた。今回の公演はこのような仮想通貨に関わる層を取り込むための動きであるとも言える。

一方で、Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ハリス氏の発言は、仮想通貨に対して肯定とも否定ともどちらにも解釈できるとして、慎重な意見を述べた。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、昨日は上昇が止まるかのように見えたが、66,000ドルを突破し、67,000ドルに到達。現在は、価格は均衡している。21日移動平均線(SMA)が200SMAにゴールデンクロス間近となっていて、RSIを見ると買い圧が強くなっている。

週足を見た時に、じわじわと下がっていたトップラインを今回の上昇で上抜けしている。例年見せている10月の上昇に期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 17日 8:50【日本】通関ベース貿易収支
  2. 17日 21:15【ユーロ圏】ECB政策金利
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。