欧中銀エコノミスト、BTCは貧富の差を拡大させると警告

欧中銀エコノミスト、BTCは貧富の差を拡大させると警告

2024.10.22

欧中銀エコノミスト、BTCは貧富の差を拡大させると警告

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)はともに上昇した。

欧州中央銀行(ECB)のエコノミストが、BTCの価格上昇は貧富の差を拡大させ、一部初期の投資家のみが利益を得て、BTCを持たない人や参入が遅かった人は損失を被ると主張したレポートを発表した。BTCは株式や不動産のように何かの価値生産に貢献しておらず、新たなキャッシュを生み出さないため、ゼロサムゲームになると主張。これに対して、BTCアナリストのデメスター氏は、これまでの失敗している中央集権で管理する方法にしがみつく人の主張と、個人の権利を主張する人との衝突であると発言。

また、別のアナリストからは、ECBは今後各国が金融緩和で紙幣を大量に増刷することを知っているから、供給量が変わらないBTCを脅威に感じて、発言したのではと指摘した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)を下回り、RSIも50付近で価格上昇は停止した。上昇は止まったが、67,000ドル付近のサポートラインで手堅く推移しており、ここからの再上昇も十分にあり得るだろう。

200SMAは上昇傾向にあるため、中期的には上昇傾向にあることに期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 22日 23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
  2. 23日 23:00【米国】中古住宅販売件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。