米SECが11銘柄のBTC現物ETFのオプション取引を許可

米SECが11銘柄のBTC現物ETFのオプション取引を許可

2024.10.21

米SECが11銘柄のBTC現物ETFのオプション取引を許可

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

19日、米証券取引委員会(SEC)はGrayscale Bitcoin Trust、ARK21Shares Bitcoin ETFを含む、ETF11銘柄のBTC現物ETFのオプション取引の上場申請を承認した。オプション取引とは、BTC等の資産を、ある合意した日に指定した価格で購入または売却を行う取引のこと。明確なトレンドが発生したら取引を行えるため、投資家にとってリスクヘッジの手段として重宝されている。

オプション取引の承認により、BTC現物ETFの買いがさらに増加することが予想され、BTCの価格上昇も期待できる。実際、承認された19日に1日で合計4.7億ドルの流入があり、純流入量の増加を引き起こしている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、17日に21日移動平均線(SMA)が200SMAにゴールデンクロスした。現在価格上昇は鈍化しているが、それでも上昇傾向を継続できている。週足を見た時の69,000ドルのラインに到達したところで、上昇の鈍化が起き、RSIは買われすぎを示唆している。しかし、BTC現物ETF承認や米大統領選でのドナルド・トランプ氏が有利な状況から、ファンダ面で上昇要因は存在している。

ここで頭打ちとならず、上昇していくことを期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 22日 23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。