SECゲンスラー委員長、1月20日に退任確定

SECゲンスラー委員長、1月20日に退任確定

2024.11.22

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SECゲンスラー委員長、1月20日に退任確定

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

21日、米証券取引委員会(SEC)の声明にて、ゲイリー・ゲンスラー委員長がドナルド・トランプ氏が大統領に就任する2025年1月20日に退任することが発表された。SECのスタッフと共に全力で働けたことを人生最大の名誉と表現した。ゲンスラー氏は、2021年に着任してから仮想通貨に対して批判的な姿勢を見せており、仮想通貨の業界に対して、100件以上の規制を措置。トランプ氏は、「米国を世界の仮想通貨の首都にする」と発言しており、自身が大統領に就任したら即ゲンスラー氏を解任すると宣言していた。

仮想通貨業界に強い影響力を持っていたゲンスラー氏がSECを退任するため、これからの業界の風向きは大きく変わるだろう。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、価格の推移は数日落ち着いていたが、21日に8.4%急上昇し、12日に記録した最高値付近の3,370ドルに到達した。相場概況で紹介したゲンスラー氏退任発表が影響したと考えられる。RSIは買われすぎを推移し、21期間移動平均線(SMA)は200SMAにゴールデンクロスし、まさに上昇相場を形成していると言って良い状態を示している。

BTCの上昇は落ち着いたが、次にETHを筆頭とするアルトコインが上昇してくる可能性が今後期待できる。

今後の主な経済指標

  1. 22日 18:00【ユーロ圏】製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。