トランプ氏のSEC委員長人事に、仮想通貨業界は好意的な反応を示す

トランプ氏のSEC委員長人事に、仮想通貨業界は好意的な反応を示す

2024.12.06

トランプ氏のSEC委員長人事に、仮想通貨業界は好意的な反応を示す

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

米国の仮想通貨業界は、トランプ次期大統領が米証券取引委員会(SEC)委員長にポール・アトキンス氏を起用する人事を好意的に受け止めている。アトキンス氏は2002~2008年にSEC委員を務めた経験を持ち、現職のゲイリー・ゲンスラー氏と比べて議会や業界との協調性が高いと評価されている。ビットワイズの法律顧問や、コインベース、リップルの幹部と様々な業界関係者からアトキンス氏の起用の歓迎が述べられ、リップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏は「SECに常識を取り戻す」と述べた。

SECはこれまで執行措置を通じて業界を規制し、リップルやコインベースを未登録証券として訴訟してきたが、新委員長の下で訴訟の行方がどう変化するか注目される。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、200期間移動平均線(SMA)の少し上に当たる92,000ドル付近まで下落した。しかし、価格は回復し現在は98,000ドルの21SMAに沿う形で価格は推移。RSIは50付近と落ち着いており、底堅さを見せている。

一昨日の価格上昇で利確が発生したことが原因と考えられる。

今後の主な経済指標

  1. 6日 22:30【米国】失業率
  2. 6日 22:30【米国】非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。