DMMビットコイン流出事件、北朝鮮のハッカー集団が関与

DMMビットコイン流出事件、北朝鮮のハッカー集団が関与

2024.12.24

DMMビットコイン流出事件、北朝鮮のハッカー集団が関与

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

日本警察庁は24日、DMMビットコインからの482億円相当のBTC流出事件について、北朝鮮の「ラザルスグループ」の一部であるサイバー攻撃グループ「トレイダートレイター」の犯行と特定したと発表した。

攻撃は複数段階で実行され、グループはLinkedInで採用担当者になりすまし、DMMビットコインの取引管理を委託していたGincoの従業員に接触した。悪意あるプログラムを仕込んだリンクを開かせ、アカウントを乗っ取った後、社内システムに侵入。最終的に4,502.9BTCを別アドレスに送金させた。

この事件を受け、DMMビットコインは取引所を閉鎖している。資産と顧客口座はSBIVCトレードに移管され、2025年3月までに移行が完了する予定である。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、19日に価格は21期間移動平均線(SMA)を下回り、下落が続いている。RSIは42付近で売られ気味であることを示している。このまま下落が継続した場合、90,000〜92,000ドルに見えるサポートラインが目安となるだろう。

90,000ドルを下回る場合は、さらなる下落に注意が必要だ。

今後の主な経済指標

  1. 25日 22:30【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。