米上院銀行委員会に仮想通貨小委員会設立、規制整備に期待

米上院銀行委員会に仮想通貨小委員会設立、規制整備に期待

2025.01.10

米上院銀行委員会に仮想通貨小委員会設立、規制整備に期待

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米上院銀行委員会が、仮想通貨政策に特化した小委員会の設立を進めていることが明らかになった。委員長にはBTC支持派のシンシア・ルミス議員が選出される見込みで、数日中に承認投票が行われる予定だ。ルミス議員は「2024年BTC法案」を提出するなど、仮想通貨政策で積極的に活動している。

この小委員会にはバーニー・モレノ氏を筆頭に仮想通貨に友好的な共和党議員が所属。モレノ氏は、選挙で仮想通貨業界からの支援を受け、「仮想通貨を守る戦いを率いる」と宣言している。

上院銀行委員会は金融規制の中心的役割を担い、仮想通貨関連法案の予算を掌握しているため、この新設小委員会が政策の迅速化や規制明確化を推進すると見られている。

チャート分析

日足チャート(SUIUSDT)

チャート分析

SUIUSDTを日足チャートで見ると、市場全体が下落傾向の中、SUIも下落したが持ちこたえた。週間で見ればじわじわと上昇し、前週比12.46%と上昇トレンドにあることがわかる。200日期間移動平均線(SMA)、21SMAは緩やかに上向き、RSIも買い圧が強めで底堅く上昇していくことが見込まれる。

継続して上昇し、5ドルの突破を期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 10日 22:30【米国】失業率
  2. 10日 22:30【米国】非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。