ビットコイン準備金構想、普及と価格上昇の鍵に

ビットコイン準備金構想、普及と価格上昇の鍵に

2025.01.13

ビットコイン準備金構想、普及と価格上昇の鍵に

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

仮想通貨リサーチ企業コインシェアーズは、米国で提案されている「戦略的BTC準備金」法案が、BTCの普及と信頼性向上に貢献すると発表した。この法案は、米財務省が5年間で100万BTCを購入し、準備金を設立することを求める内容だ。コインシェアーズによれば、BTCが信頼性に欠けていることが機関投資家の採用を妨げる主要な障壁だが、準備金設立により世界最大の政府の支持が得られ、この懸念が解消されると予測される。

BTC準備金構想は、ニューハンプシャー州やノースダコタ州などの地方政府でも検討されている他、他国政府も同様の施策を取る可能性も考えられる。予想通りとなれば、1BTCあたり100万ドルを超えることも期待できるようだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、9日に21期間移動平均線(SMA)が21SMAにデッドクロスし、11日からは21SMAに沿って価格は横ばいに推移している。RSIも45付近を推移しており、方向感はなく、しばらく相場は硬直状態が続きそうだ。

20日にトランプ氏が米大統領に就任する前後で、相場が動く可能性があるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 14日 22:30【米国】生産者物価指数(PPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。