米銀行委員会、仮想通貨規制の明確化に注力

米銀行委員会、仮想通貨規制の明確化に注力

2025.01.16

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米銀行委員会、仮想通貨規制の明確化に注力

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米上院銀行委員会のティム・スコット委員長は、次期議会で仮想通貨を含むデジタル資産の規制枠組みを整備し、オープンで革新的な金融環境を促進する方針を発表した。スコット氏は、ゲンスラーSEC委員長が明確な規制を提供しなかった結果、多くのプロジェクトが海外流出したと批判。消費者保護を含めたルール整備を進める意向を示した。

特に、ステーブルコインのような金融技術の可能性を重視し、銀行秘密法に準拠しつつ新しい金融商品の発展を支援すると述べた。また、企業に仮想通貨資産を負債計上させるSECのガイドライン「SAB121」や、仮想通貨企業への銀行サービス制限についても改善を図ると見られている。

スコット氏は、バイデン政権の過剰な金融規制を見直し、金融機関が革新的なサービスを提供できる環境を整えることにも注力する方針だ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、昨日の米消費者物価指数(CPI)の発表で、長期的な金利引き上げが一段落したことを受けてか、価格は上昇した。200期間移動平均線(SMA)を抜けることに成功し、現在は99,400ドル付近で推移している。

RSIは買われすぎを示唆しているが、21SMAは200SMAに迫ってきており、ゴールデンクロスも十分期待できる状況だ。

今後の主な経済指標

  1. 16日 22:30【米国】小売売上高(前月比)
  2. 16日 22:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。