トランプ政権の優先事項に仮想通貨含まれずも、市場の期待続く

トランプ政権の優先事項に仮想通貨含まれずも、市場の期待続く

2025.01.21

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トランプ政権の優先事項に仮想通貨含まれずも、市場の期待続く

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

1月20日、トランプ米大統領は「米国第一プライオリティ」を発表したが、仮想通貨やビットコイン戦略的備蓄への言及はなかった。ホワイトハウスの発表によると、政権の優先事項は公共安全、エネルギーコスト削減、官僚機構改革などが中心となっている。

選挙期間中に仮想通貨支持を表明していたトランプ氏だが、現時点では具体的な政策は示されていない。それにもかかわらず、業界関係者は、今後仮想通貨が重要な政策課題として浮上すると予想。市場では、トランプ氏の就任後100日以内に戦略的ビットコイン備蓄が設立される確率を約33%、年内実現の可能性を約60%と見積もっている。

また、トランプ氏がソラナブロックチェーン上で発行したミームコイン「TRUMP」が市場で急騰し、仮想通貨市場の価格変動が激化。ビットコインも就任式直前に史上最高値を更新したが、その後調整が続いている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、19日に下落、20日に上昇と下落、21日に下落と相場は乱高下している。現在は21期間移動平均線(SMA)を下回っている。RSIを見ると50付近で、200SMAも横ばいとなっており、今後の方向感は読めない状況だ。

トランプ氏が大統領に就任したが、現段階では仮想通貨についての言及はなされていない。今後の動向に注目していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 21日 19:00【ユーロ圏】ZEW景況感指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。