カルダノ、「Plomin」アップグレードで完全分散型ガバナンスへ移行ーADA保有者の投票権強化

カルダノ、「Plomin」アップグレードで完全分散型ガバナンスへ移行ーADA保有者の投票権強化

2025.01.30

カルダノ、「Plomin」アップグレードで完全分散型ガバナンスへ移行ーADA保有者の投票権強化

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

カルダノ(Cardano)は30日、「Plomin」アップグレードを実施し、完全な分散型ガバナンス体制へ移行した。これにより、ADA保有者はパラメータ変更、資金引き出し、プロトコルのアップグレードなどに直接投票できるようになる。

Plominでは、カルダノ改善提案CIP-1694を実装し、分散型代表者(DRep)とステークプール・オペレーター(SPO)による投票が有効化された。ADA保有者は自身で投票するだけでなく、他のDRepに委任することも可能で、ステーク量に応じた投票権が付与される仕組みだ。

また、ステーキング報酬の引き出しは、DRepに委任されたアカウントのみが可能となり、分散型ガバナンスの定着が促進される。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、下落が続いていた相場であったが、上昇に転じた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、パウエルFRB議長が「銀行は暗号資産の顧客に完全に対応できる」と発言したことで上昇したと考えられる。

21日期間移動平均線(SMA)を上抜けしたが、まだこれまでのレンジ相場の範囲内であり、まだ安心するのは早いだろう。

今後の主な経済指標

  1. 30日 22:15【ユーロ圏】ECB政策金利
  2. 30日 22:30【米国】実質GDP(前期比年率)(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。