エルサルバドル、ビットコイン法を改正し、民間企業の決済受け入れを任意化

エルサルバドル、ビットコイン法を改正し、民間企業の決済受け入れを任意化

2025.01.31

エルサルバドル、ビットコイン法を改正し、民間企業の決済受け入れを任意化

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

エルサルバドル議会は29日、BTC法を改正し、民間企業のBTC決済受け入れを義務から任意へと変更した。これはIMF(国際通貨基金)の14億ドル(約2,160億円)の融資条件に対応する措置とされる。他にも仮想通貨ウォレット「Chivo」への政府の関与を段階に取りやめる要請を始めとして、BTCに関する活動に制限をかける意図が見られる。

一方、エルサルバドル政府はBTCの積立購入を継続し、現在の保有量は6,049BTC(約980億円)に達している。2025年には、BTCの国家備蓄、教育、研修プログラムなどを強化し、国全体での活用を促進する方針だ。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、昨日の上昇は続かず価格は横ばいとなっている。21日期間移動平均線(SMA)をサポートラインに価格は推移している。10万5,000ドル付近に見えるレジスタンスラインで頭打ちしているようだ。現状のレンジ相場を抜け出したと判断するには、10万6,000ドルのラインを超えた場合だろう。

RSIは買い圧が強めで、200日期間移動平均線(SMA)は力強く上昇傾向にある。中長期的な価格の上昇に期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 31日 22:30【米国】個人所得(前月比)
  2. 31日 22:30【米国】PCEコアデフレータ(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。