米AI・仮想通貨特命官サックス氏、BTC準備金の検討を最優先にすると発言

米AI・仮想通貨特命官サックス氏、BTC準備金の検討を最優先にすると発言

2025.02.05

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米AI・仮想通貨特命官サックス氏、BTC準備金の検討を最優先にすると発言

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

米AI・仮想通貨特命官のデビッド・サックス氏は4日、トランプ大統領からBTC準備金の実現可能性調査を指示されたことを記者会見で明らかにした。調査は初期段階であり、政府系ファンドによる仮想通貨投資は別の担当者が管轄するとした。同会見には上院銀行委員会のティム・スコット委員長も出席し、米国内でのイノベーション推進と明確な仮想通貨規制の重要性を強調。サックス氏は、SECの曖昧な規制が技術の海外流出を招いたと批判し、今後は米国での技術発展を目指す方針を表明した。

また、ステーブルコインの法制化と米国債需要への貢献についても意欲を示した。一方、この発表後、ビットコインは一時96,000ドルまで急落する局面も見られた。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、トランプ政権のカナダ・メキシコに対する関税措置が延期となったものの、中国に対しては10%の追加関税を行うこととになった。これを受けて、回復するかに見えた相場は再び下落。21期間移動平均線(SMA)は200SMAにデッドクロスし、価格は21SMAに頭を抑えられながら推移している。RSIは43付近であり、やや売り圧が強い程度である。トランプ政権が誕生してから次々と施策が打たれているため、施策の発表が落ち着くまでは相場の状況は不安定となりそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 5日 22:30【米国】貿易収支
  2. 6日 0:00【米国】ISM非製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。