アルゼンチン大統領、仮想通貨プロジェクト支持で批判 弾劾論も浮上

アルゼンチン大統領、仮想通貨プロジェクト支持で批判 弾劾論も浮上

2025.02.17

NEW
アルゼンチン大統領、仮想通貨プロジェクト支持で批判 弾劾論も浮上

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、仮想通貨Libra(LIBRA)をXで支持した後にトークン価格が急騰し、その後94%以上下落。投資家の損失を招いたとして批判が高まり、野党は弾劾も視野に入れている。

ミレイ氏はプロジェクトに関与した企業KIPプロトコルとの会談を経て、経済成長支援の目的で投稿したと説明。しかし、詳細を把握しないまま支持したことを認め、投稿を削除。汚職対策局による調査を開始し、必要に応じて裁判所に情報提供すると発表した。

一方、KIPプロトコルは詐欺を否定し、プロジェクトは計画通り進行すると主張。創設者ヘイデン・デイビス氏も、大統領の支持撤回を遺憾とし、資金流用はないと弁明している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、95,000〜98,000ドルの範囲でレンジ相場を形成している。21期間移動平均線(SMA)、200SMAは共に横ばいであり、RSIも45付近と方向感のない相場が継続中だ。

しかし、米国ではBTC準備金を採用したい州が60%を超え始めており、長期的な上昇要因が出てきている。

今後の主な経済指標

  1. 18日 19:00【ユーロ圏】ZEW景況感指数
  2. 18日 22:30【米国】ニューヨーク連銀製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。