トランプ政権、仮想通貨準備金の創設を指示 市場活性化へ

トランプ政権、仮想通貨準備金の創設を指示 市場活性化へ

2025.03.03

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トランプ政権、仮想通貨準備金の創設を指示 市場活性化へ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

トランプ米大統領は3日、公式SNS「Truth Social」で、米国の仮想通貨産業を支援する新政策を発表し、「仮想通貨準備金」の創設を指示した。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)を中核に、XRP、ソラナ(SOL)、エイダ(ADA)など主要通貨を含める方針。発表を受け、関連銘柄は急騰した。

AI・仮想通貨特命官のデビッド・サックス氏によると、この政策は大統領令14178号に基づくもので、詳細は7日の「ホワイトハウス仮想通貨サミット」で公表予定である。トランプ氏は「米国を仮想通貨の中心地にする」と改めて強調し、業界の規制緩和を推進する姿勢を示している。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、トランプ米大統領の仮想通貨準備金の発表を受け、長く続いていた下落から一気に価格は上昇した。200日期間移動平均線(SMA)で反発して、21SMAに頭を抑えられている。21日期間移動平均線(SMA)付近で推移していたが、200SMAを下回った。

大幅な上昇を見せているが、RSIは50付近で方向感はない状態を示しており、まだまだ楽観視できる状況ではない。

今後の主な経済指標

  1. 3日 19:00【ユーロ圏】消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)(速報)
  2. 4日 0:00【米国】ISM製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。