トランプ政権、DeFiの税務報告義務に反対表明して上院での決議案を支持

トランプ政権、DeFiの税務報告義務に反対表明して上院での決議案を支持

2025.03.05

NEW
トランプ政権、DeFiの税務報告義務に反対表明して上院での決議案を支持

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

トランプ政権は4日、テッド・クルーズ上院議員が提出したDeFi(分散型金融)への税務報告義務に反対する決議案を支持すると発表。仮想通貨市場はこれを好材料と捉え、BTCは一時120万円上昇した。この決議案は、バイデン政権が退陣直前に発令した規則を撤回するもので、IRS(米国税庁)がDeFiサービス提供者にユーザー情報の収集・報告を義務付ける内容だった。業界では、分散型取引所(DEX)には中央管理者が存在しないため、規則の適用が不明確であるとして批判が上がっていた。

下院でも反対決議案が審議されており、2月26日に下院歳入委員会で可決。今後、下院本会議での投票が行われる予定だ。トランプ政権の支持表明により、規則の撤回が現実味を増している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、相場概況で触れた出来事により、価格は21期間移動平均線(SMA)まで上昇した。RSIは50付近であり、ちょうど21SMAで売りと買いが拮抗していることがわかる。

現状、21MA・200SMAは横ばいでRSIも50と相場は横ばいである。3月は米国で仮想通貨に影響のあるイベントが目白押しだ。直近では7日に開催される仮想通貨サミットの内容が重要なポイントになる。

今後の主な経済指標

  1. 5日 22:15【米国】ADP雇用者数(前月比)
  2. 6日 0:00【米国】ISM非製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。