米SEC新委員長アトキンス氏、仮想通貨規制の新方針を表明

米SEC新委員長アトキンス氏、仮想通貨規制の新方針を表明

2025.05.13

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米SEC新委員長アトキンス氏、仮想通貨規制の新方針を表明

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米証券取引委員会(SEC)の新委員長ポール・アトキンス氏は、SEC主催の暗号資産円卓会議で「新たな時代が始まった」と宣言し、仮想通貨規制の見直し方針を示した。前任のゲンスラー氏が進めた執行措置を「場当たり的」と批判し、実用性を重視した明確な規制を設けると述べた。

アトキンス氏は、仮想通貨政策を「発行」「保管」「取引」の3分野で整理し、発行面では証券とみなされる資産の基準を見直し、合理的なガイドラインを策定すると表明。保管分野では、バイデン政権下のSAB121ルールを撤回し、仮想通貨カストディ事業の競争を促進する方針を示した。また、取引面では、革新を阻害しない規制を目指し、条件付き免除も検討する意向を明らかにした。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、ここ数日は下落に転じているが価格の推移は底堅く10万ドルはキープできている。下げ幅も小さい上にRSIは70付近で買いが加熱している状態で、これから相場が再上昇するかどうかの転換点になっていそうだ。

21日移動平均線(SMA)は200SMAにゴールデンクロスしていることからも、今後上昇していくことに期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 13日18:00【米国】ユーロ圏ZEW景況感指数
  2. 13日21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。