米財務長官、ドル連動ステーブルコイン市場は「2兆ドル超も現実的」

米財務長官、ドル連動ステーブルコイン市場は「2兆ドル超も現実的」

2025.06.12

米財務長官、ドル連動ステーブルコイン市場は「2兆ドル超も現実的」

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米財務長官スコット・ベセント氏は12日の上院公聴会で、米ドル連動ステーブルコインの市場規模が2兆ドルを超える可能性を示唆し、世界的なドル需要の増加に寄与すると語った。米議会では、ステーブルコインを米国債などの高品質資産で裏付けることを義務付ける法案が審議中であり、これにより米ドルのデジタル利用が拡大する市場が生まれるとした。ARKによれば、テザー社とサークル社はすでに約1,200億ドルの米国債を保有し、主要な購入主体となっている。

ステーブルコイン市場は現在2,550億ドル規模だが、数年以内に2兆ドルに到達するとの見方もあり、ベセント氏は「非常に合理的な数字」として、さらに上回る可能性にも言及した。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、連日の上昇から一転して下落している。RSIは57付近と買い圧が強めであるが、21日移動平均線(SMA)、200SMAは共に横ばいとなっており、しばらく相場は硬直する可能性が考えられる。

21SMAをサポートラインにできるか下抜けするかに注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 12日21:30【米国】生産者物価指数(PPI)(前年比)
  2. 12日21:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。