米OCC、大手銀行による仮想通貨企業の排除行為を調査へ

米OCC、大手銀行による仮想通貨企業の排除行為を調査へ

2025.12.11

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米OCC、大手銀行による仮想通貨企業の排除行為を調査へ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米国通貨監督庁(OCC)は10日、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど国内大手9行が、2020〜2023年にかけて仮想通貨関連企業を含む合法事業者に対し、業種を理由に金融サービスを制限・拒否していた可能性があるとする予備調査結果を公表。OCCのグールド長官は「金融の武器化を終わらせる」と述べ、責任追及の方針を示した。調査では、仮想通貨以外にも石油・ガス、銃器、タバコ、アダルト産業などが同様の扱いを受けていたことが判明。

今回の調査は、トランプ大統領の「公平な銀行サービスを保証する」大統領令に基づくもので、OCCは不当なデバンキングが確認された場合、司法省への照会を含む措置を取るとした。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、下落したが90,000ドル付近のサポートラインで落ち着いた。21期間移動平均線(SMA)は波打ち、RSIも50付近と方向感のない相場となっている。

しかし、下落続きの200SMAが21SMAに迫っており、ゴールデンクロスが発生する可能性も出てきており、上昇に転じることができるかに注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 11日 22:30【米国】貿易収支
  2. 11日 22:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。