米大手銀行CEOが上院議員と会談、仮想通貨市場構造法案の行方焦点に

米大手銀行CEOが上院議員と会談、仮想通貨市場構造法案の行方焦点に

2025.12.09

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米大手銀行CEOが上院議員と会談、仮想通貨市場構造法案の行方焦点に

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

ブルームバーグによると、バンク・オブ・アメリカのモイニハンCEO、シティのフレイザーCEO、ウェルズ・ファーゴのシャーフCEOが今週、米上院議員と会談し、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)について協議する。銀行業界は、ステーブルコインへの利息付与が預金ビジネスへの脅威になると懸念しており、会談では仮想通貨分野での競争環境や不正資金対策も議題となる。法案は仮想通貨資産をSECかCFTCのどちらが管轄するかを明確化する内容で、上院銀行委員会では来週にも採決が予定されている。

仮想通貨企業は政治資金の後押しを背景に議会で影響力を拡大しており、今回の会談は金融機関と仮想通貨業界の利害が交錯する重要局面となっている。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、21期間移動平均線(SMA)、200SMA、価格の3つが密接して横ばいになっている。RSIは50付近で下落傾向にあった200SMAの下落は緩やかになり、しばらくは価格は横ばいになることが予想される。

今後は21SMAが200SMAをゴールデンクロス、あるいは価格が両方のSMAを下回るなどが起きることで相場環境が変化するだろう。

今後の主な経済指標

  1. 10日 22:30【米国】雇用コスト指数(前期比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。