Visaが銀行企業向けステーブルコイン支援開始

Visaが銀行企業向けステーブルコイン支援開始

2025.12.16

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Visaが銀行企業向けステーブルコイン支援開始

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

決済大手Visaは、銀行や企業のステーブルコイン活用を支援する「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。トレーニングや市場分析、戦略策定、導入時の技術支援を通じて、各組織が自社業務にステーブルコインを組み込むことを後押しする。Visaは、ステーブルコイン市場が時価総額2,500億ドル規模に成長し、米国で規制を明確化するジーニアス法が成立したことで、金融機関の参入機運が高まっていると指摘。すでにUSDCを用いた決済実証や、40カ国以上でのステーブルコイン連動カード展開の実績がある。

新サービスの初期顧客にはネイビー・フェデラル信用組合などが含まれ、Visaはコスト削減や決済効率化を軸に、ステーブルコインを次世代決済インフラとして普及させる考えだ。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、昨日は6%超の下落を記録し、200期間移動平均線(SMA)を下回り、2,900ドル付近に到達した。12月初旬には200SMAにゴールデンクロスした21SMAは200SMAに接近し、デッドクロス間近となっている。RSIも30付近と強い売り圧を示しており、さらなる下落の可能性もある。

下落した場合は、2,800ドル付近が次のポイントになるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 16日 22:30【米国】小売売上高(前月比)
  2. 16日 22:30【米国】失業率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。