CFTCが2020年の仮想通貨現物引き渡しガイダンス撤回へ

CFTCが2020年の仮想通貨現物引き渡しガイダンス撤回へ

2025.12.12

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CFTCが2020年の仮想通貨現物引き渡しガイダンス撤回へ

◆校正後

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米商品先物取引委員会(CFTC)は11日、レバレッジ取引における「現物引き渡し」の条件を定めた2020年ガイダンスを撤回すると発表した。ファム委員長代行は、当時の基準がカストディ技術やトークン化の進展に追いつかず「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、イノベーション阻害の解消を目的に新たな枠組みを策定すると述べた。旧ガイダンスは、購入者が28日以内に完全な所有権と管理権を取得し、自由に移転可能な状態でなければ現物扱いとしない内容で、条件を満たさない場合は先物取引所での規制対象としていた。

CFTCは12月に入り、仮想通貨規制の刷新を加速しており、BTC・ETH・USDCの証拠金利用を認めるパイロット開始、連邦規制下で初となる現物取引承認、ビットノミアルの総合デリバティブ提供許可など、一連の政策を進展させている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、22日に85,000ドル付近まで下落した後に、92,000ドル付近で価格は横ばいとなって推移している。21日移動平均線(SMA)、200SMAは横ばい、RSIも50付近で横ばいと完全な硬直状態に入っている。ただし、全体としては、21SMAが200SMAにデッドクロスしているので、弱気相場と考えられる。

引き続き価格の下落には注意していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 15日 19:00【ユーロ圏】鉱工業生産指数(前年比)
  2. 15日 22:30【米国】ニューヨーク連銀製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。