SEC委員長、仮想通貨の過度な金融監視に警鐘

SEC委員長、仮想通貨の過度な金融監視に警鐘

2025.12.17

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SEC委員長、仮想通貨の過度な金融監視に警鐘

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は15日、仮想通貨タスクフォース主催の円卓会議で、パブリックブロックチェーンが過度な規制下に置かれた場合、史上最も強力な金融監視システムになりかねないと警告した。アトキンス氏は、ブロックチェーンは取引と送信者を結び付ける点で高い透明性を持つ一方、政府が過剰に介入すれば、個人のプライバシーや市民の自由を損なう危険があると指摘。国家安全保障とプライバシー保護の両立は可能だが、その均衡が重要だと述べた。

会議にはZcashやAleo、ブロックチェーン・アソシエーション、ACLUなどが参加し、金融監視とプライバシーの在り方を議論した。SECの姿勢は、トランプ政権が掲げる「プライバシー保護とブロックチェーン活用の両立」という方針と一致するものとみられている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、11月下旬に8万ドルを記録して以降は横ばいの推移が続いている。21日移動平均線(SMA)、200SMAも横ばいだがRSIは40付近と売り圧が強めであることから、どちらかというと相場環境は悪い。

11月初旬にはデッドクロスしていることからも、しばらくは厳しい状況が続くだろう。

今後の主な経済指標

  1. 17日 22:15【ユーロ圏】ECB政策金利
  2. 17日 22:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。