2025.06.16
仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。
ブラジル下院の経済開発委員会は6月12日、国家準備金の一部としてBTCを保有する法案「4501/2023」を可決した。法案は最大で外貨準備の5%をBTCで保有することを認め、「RESBiT(BTC主権戦略準備金)」の創設を提案する内容だ。準備金の管理はブラジル中央銀行と財務省が担い、コールドウォレットによる厳重な管理と、半年ごとの議会向け報告書提出が義務付けられている。通貨変動や地政学的リスクへの備えとされ、中央銀行デジタル通貨「Drex」の担保としての活用も検討中。今後は上院での審議と大統領署名を経て成立する見通しだ。
BTC準備金を巡る動きが国際的に広がる中、ブラジルの動向は南米地域の仮想通貨政策に影響を与える可能性がある。
日足チャート(BTCUSDT)
BTCUSDTを日足チャートで見ると、ここ数日は横ばいの状況が続いている。21日移動平均線(SMA)、200SMAは横ばいでRSIは50付近と完全に売り買いが拮抗している状態だ。
イラン、イスラエルの情勢悪化により投資家の判断が慎重になったものと考えられる。引き続き、チャートに加えて世界情勢や米国の動向に注目したい。