テキサス州、ビットコイン準備金法案の署名期限迫り、自動成立の可能性も

テキサス州、ビットコイン準備金法案の署名期限迫り、自動成立の可能性も

2025.06.17

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テキサス州、ビットコイン準備金法案の署名期限迫り、自動成立の可能性も

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

テキサス州知事グレッグ・アボット氏によるBTC準備金法案「SB21」への署名期限が6月22日に迫る中、仮に署名も拒否権行使も行わなければ、州法により自動成立となる見通しだ。5月末に上院で可決されたこの法案は、州政府が仮想通貨に数千万ドル規模の投資を行い、「テキサス戦略的BTC準備金」を創設する内容である。運用は州会計監査官と専門委員会が担い、購入は明確な基準に基づいて実施される。

アボット知事は仮想通貨に理解が深く、同州はBTCマイナーの拠点としても知られる。 成立すれば、テキサスは全米で3番目のBTC保有州となる見込みだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、昨日下落するも200期間移動平均線(SMA)をサポートラインに折り返して底堅く推移している。直近は21SMAが200SMAと何度も交差しており、方向感のない相場環境ではあるものの、10万ドル以上をキープしている点に力強さを感じる。

相場概況で触れたテキサス州でのBTC準備金法案が成立すれば、上昇することは十分に期待できるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 17日21:30【米国】小売売上高(前月比)
  2. 17日22:15【米国】設備稼働率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。